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本のこと 本のある場所のこと

       私がお世話になった大切な本のこと 本がある場所のことを書きました。              ここに来てくれた方の今のこと 先のことが考えやすくなればとてもうれしいです。       

働く男   星野源

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♪ 祈り届くなら安らかな場所にいてよ

僕たちはいつか終わるから 踊る 今 

 

星野源さんのSUNの歌詞のワンフレーズ。

 

この歌がとても好きで、気がついたら最近いつも歌っている。

鼻歌とか口ずさむとかじゃなくって、歌う。

家に1人でいる時は、しっかり大きな声で歌う。

 歌詞を確かめながらというか、味わいながら。

 

星野さんのことはこの歌を聞くまでほとんど知らなくて

シュッとした、素敵なお名前の、歌を歌う人。とだけ思っていた。

(ごめんなさい)

 

でもSUNに出会って、 好きになって

どんなものに触れてきたら、

こんな素敵な歌詞にたどり着くのかなぁ。。

絶対の絶対わたしこの人のつくるもの全部好きだろうなぁ。。

と、つまり惚れてしまって、

星野さんのことが知りたくてこの本を読んだ。

 

星野さんが2010年〜の2年間、

雑誌「ポパイ」の映画ページで連載していた映画コラムをまとめたエッセイや

ご自身で作詞作曲、カバーした曲、出演したTVや映画、舞台について。。

 

星野さんを星野さんにしてきたものことが

全部ではないだろうけどたくさん詰まっていた。

 

音楽で世界を変えることはできないと思う。

でも、誰かの悩みを一瞬忘れさせたり、夢中にさせたり、

笑顔にすることはできるはずだ。

それをどうやるかが、本当の意味でその人の芸の術なんじゃないか。

そこまで考えて初めて芸術家という言葉が使えるはずだし、

それなら世界中の人間がアーティストでありえる。

 

思ったとおりの方だった!

 

 わたしは歌も映画も詳しくないけれど

ものづくりにどこまでも誠実な星野さんが、

向き合ってきた作品たちにわたしも触れてみたいと思った。

作品を通して少しだけでも星野さんの感性に触れてみたいと思った。

 

 「星野さんの作る歌はオルタナティブなんだよ」と

言われて自分の音楽を深く聞いてくれる人が現れてうれしかった。

 

恥ずかしながらオルタナティブが何かわからなくって調べた。

そして少しずつ聞いて、だんだん好きになっている。

 

映画も音楽も小説も、誠実に苦しみながらでも作った人の作品には

魂みたいなものがこもっているんじゃないかと思う。

どうやっても、それがにじみ出るから、みんな吸い寄せられるのかな。

受け取る側も敏感でいたいな。

 

星野源さんとオルタナティブ

好きなものがまた増えた。

うれしい。

 

美沙